社内コミュニケーションツールがメールからチャットに変わってきている…のか？

LINEで仕事のやりとりをしている人が最近かなり多くなっている印象を受ける。チャットツールを利用するほうがメールをするよりも気軽に、かつ迅速にやりとりできるので、メールよりもチャットツールを利用したくなるのも実体験からしてよくわかる。

ただし、当然のことながらセキュリティ面から考えるとLINEを利用して機密情報のやり取りをしてしまうのは問題だと考える企業の方が多いと思う。

別にLINEが韓国の会社だからとか、通信を傍受されているらしいといった話ではなくて、あくまでもコンシューマー向けとして端末に入れたアプリだから会社側で統制を取ることっができないからなのだけど。

とはいえ、LINEの利用を黙認している企業も多いみたい。

特にパートやアルバイトなどが労働の主役となる企業ではLINEの代わりにツールを導入するのが難しい(人の出入りが激しいとか、ライセンスの増減が本当に自由にできるサービスは少ないとかの理由で)こともあって、仕方なく黙認している感じだけど。

でも、さすがにこれだけスマホが中心になっていて、ほとんどの人が連絡手段としてLINEを利用している現状では、企業側も対策を取らなくてはならなくなっているそうな。

特に大企業ではセキュリティ担保の面からビジネス用チャットツールを導入することを決断し始めているみたいで、LINEがビジネス向けに子会社を通じて提供開始した｢Works Mobile｣であったり、限りなくLINEっぽいUIを持つようなチャットツールであったりが結構売れているという話をここ最近聞くことが増えた気がする。

「ワークスタイル変革」がここ数年キーワードとして語られる事が多くて、メールなどはクラウドサービスに移行する動きが進んでいて、社外からメールを送受信できる環境が整っている企業は増えてきたと思うのだけれど、すでにメールなんて使わないよ！って時代に移行してきているのかも。

GoogleがGmailをベースとしたビジネス向けクラウドメールを提供し始めてどんどんクラウドメールに企業が移行してきて、今はLINEがけん引する形でチャットが企業内にどんどん浸透してきていることを考えるとコンシューマー向けに提供されているさまざまなツールをうまくビジネスの場に取り込んでいけないと競争力をつけることができなくなるのだ、という考え方は正しいのかもねって思えるようになってきた。

ってか、普通にそういう方向に進んできているもんな。

日本でもスマホが普及したことで企業内の古臭いやり方やシステムなどに違和感を表明する人が増えてきたのはいいことなのかもしれない。